おむすびプロジェクトで神と人とのつながりを結び直します
「お米一粒一粒に神様が宿っている」という言い伝えがあるように、お米は日本人にとって一番大切な食べ物、この国の心、神様が宿る食べ物です。
国造り むすびは、徐々に失われゆく日本のお米文化の再興に向けて「おむすびプロジェクト」を立ち上げ、幼児から大人まであらゆる世代の方々が楽しみながら各地域の交流を広げ、本来の日本を取り戻していく事業を全国に拡げていきます。
おむすびプロジェクトでは、徳島県の上一宮大粟神社にて、五穀豊穣の女神であるオオゲツヒメに奉納祈願を執り行った神米を、徳島県内をはじめ、全国各地の協賛農家様にて無農薬・無化学肥料で栽培・収穫していただいた後、その無農薬米の一部を新嘗祭(にいなめさい)の日に合わせて、再び上一宮大粟神社にて祈願いたします。御祈願を経た徳島県と全国各地の無農薬米を混ぜ合わせて「神と神を結び」、各神社にてその無農薬米で「おむすび」を握り、食して「神と人を結び」、さらにこの新たな交流を通じて「人と人を結ぶ」。このプロジェクトを全国各地で行い、一年の豊作に感謝し心を改めます。
すべてが希薄になり、バラバラにされてしまった神々のつながり、神と人とのつながり、人と人とのつながりを皆様と共に結び直していきたいと思っております。
日本で初めて稲が植えられたとされる粟国(阿波国:徳島県)から始まる「おむすびプロジェクト」として全国に寄与いたしてまいります。皆様のご参加をお待ちしています。
おむすびプロジェクトの参加手順
ご住所近辺で無農薬・無化学肥料でお米を栽培していただける農家様と、収穫したお米でおむすびを握っていただける神社様や協力者を探し、おむすびプロジェクトにご賛同いただいた後、参加希望の方・農家様・神社様はご入会をお願いいたします。
入退会・お問い合わせのページ内の「会員募集」や「入会の手順」などをお読みいただき、入会のお申込みフォームに必要事項をご入力の上送信してください。
徳島県の上一宮大粟神社にて、五穀豊穣の女神であるオオゲツヒメに奉納祈願を執り行った神米を毎年 月頃に徳島県をはじめ、全国各地の協賛農家様に送りますので、無農薬・無化学肥料で栽培・収穫してください。お米の栽培は初めてという農家様もぜひ挑戦してみてください。
協賛農家様により収穫していただいた無農薬米のうち、おむすびを握るのに必要な量(例. kg程度 お米1合は150g おむすび 1個100~120g×参加人数分+α)を 月 日までに徳島県にご送付ください。
申し訳ございませんが、送料は各地の会員の方のご負担となります。
送り状の品名は「おむすびプロジェクト(お米の量 kg)」とご記入ください。
収穫された徳島県と全国各地の無農薬米は、毎年11月23日に行われる新嘗祭の日に合わせて再び上一宮大粟神社にてご祈願後、混ぜ合わせて神と神を結びます。
新たな交流を通じて「人と人を結ぶ」
混ぜ合わせた無農薬米を各地に送り戻しますので、各神社にておむすびを握っていただき、参加者に配ります。禊(みそぎ)を終えた方々が握る、身体に宿す御守り「おむすび」を食して神と人を結び、新たな交流を通じて人と人を結びます。各神社での開催日時は、お手数ですが、参加者同士でご自由に決めていただき、ご連絡を取り合い開催してください。
各地で開催されたおむすびプロジェクトの様子(神社でおむすびを食している様子や農作業など)をカメラ撮影された場合、当サイトの「お知らせ」のページに掲載いたしますので、ご希望の方はお問い合わせフォームに撮影された画像を添付し、撮影日時・場所・画像についての紹介文などをご入力の上送信してください。
自然栽培での米作りと農耕儀礼・宮中祭祀の一年の流れ
四季を通じて行われる祭りには「祈り」「感謝」「願い」といった日本人の【生きるための想い】が詰まっています。だからこそ、大切に守り次世代へ伝えられています。
時期 | 作業 | 農耕儀礼・宮中祭祀 |
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10月頃 | 秋の稲刈りの際に出来の良い種籾を自家採取することからスタート。 乾燥した場所で保存する。 落水(稲刈り10日前を目安に水を抜く) 稲刈り ①稲を鎌で刈る。 ②稲架掛けを作る。 1週間程、稲を自然乾燥させる。 ③脱穀 ④籾摺り 籾から籾殻を取り除き玄米へ。 ⑤精米 玄米の糠と胚芽を取り除く。 お米を炊く お米に感謝していただきます。 | 10月17日 神嘗祭 アマテラスオオミカミにその年に最初に狩った稲穂が奉納される。 |
11〜2月 | 土作り | 11月上旬〜中旬 亥ノ子・十日夜 実りへ感謝を捧げる儀礼 11月23日 新嘗祭 五穀を供えることで神様にその年の収穫に感謝し、来年の豊穣を願う。 1月15日 庭田植え 豊作を祈る予祝儀礼 |
3月頃 | 畔塗り | 床土(とこつち)作り|
4月頃 | 土を乾燥させ、肥料を混ぜる作業。 種籾(たねもみ)準備 ①塩水選 良い種籾を選ぶために塩水に漬ける。 ②消毒 60℃のお湯に十数分ほど浸す。 ③浸種 水温10〜15℃で、日数「水温×日数=100」を目安とする。 ④催芽(芽出し) 30〜32℃のぬるま湯に1日漬ける。 種まき(播種) 育苗箱の底に新聞紙を敷き、平になるよう土を詰め、表面に水がたまる程度に冠水、種籾を全体にムラなく撒き水をやり、5㎜程の厚さに覆土。 苗代準備(稲の苗を育てる場所を準備) 育苗箱を苗代田へ移動 ①育苗管理 出芽→緑化→硬化工程を経る。 | 田起こし4~6月 御田上祭 豊作を祈る田植え儀礼 4月半ば 水口祭 豊かな実りを祈る播種儀礼 6月上旬 花田植 田植え本番の田植え儀礼 6~7月 虫送り 害虫による被害が出ないことを願う儀礼 9月上旬頃 風祭り 大雨や台風の被害が出ないことを願う儀礼 |
5月 中下旬 | 代掻き準備(土をかき混ぜ表面を平にする) 田植え準備(苗代田で15㎝程成長した苗を田んぼに移植する作業) 手植えの場合、線引き用トンボで線を引き、線に沿って苗を植える。 | 田んぼの水確保|
6~9月 | ①深水管理(稲の保温、雑草抑制、5〜7㎝) ②浅水管理(2〜4㎝) ③中干し(田から水を抜き7〜10日程干す) 畦の草取り 鎌や草刈機で除草。 中耕除草(育成途中の表土を耕しながら除草) 病害中防除 | 田植え水管理
おむすびについて
おむすびは、ごはんを手で山の形に握った手まり状の食べ物です。主に日本の伝統的な食べ物として知られており、おにぎりとも呼ばれています。神棚に感謝の気持ちとして毎日お供えするものに「米」「水」「塩」がありますが、これらと同じものを使って「おむすび」も作られます。
そして、おむすびはさまざまな言葉の力が込められており、神と人を結び、人と人を結ぶ、悠久の日本人のソウルフードです。
「米」「水」「塩」
日本人の主食といえば「お米」であり、古来より大切にされてきた作物です。現代まで伝承されている新嘗祭のように、日本ではお米に関わる神事が多く、お供え物の中でもお米が最も重要なものとして扱われています。
神棚にお供えする水は、汲みたての水、その日の一番最初に流れ出る水である「初水」をお供えするのが望ましいとされています。人体の60~70%は水分であり、水がなければ生きていけず、水は命の源です。
そして、塩は海の恵みを象徴するものです。食塩は精製されている過程でミネラル分がほとんど失われているので、神棚にお供えする時は、精製されていないミネラルが豊富な粗塩を選びます。粗塩は、海水を太陽の光で乾燥させる天日干しによって作られ、太陽の神様であるアマテラスオオミカミの力を存分に浴びています。天と地=太陽と海の恵みの結晶であり、生命の根源から生み出される粗塩は、お供えすることで神様の大きな力になるという考え方です。
おむすびの語源
おむすびの語源にはさまざまな説があり、 古事記に登場する農業の神様のカミムスビノカミが稲に宿ると信じられたことから名前の由来になったという説があります。この神様は、世界の始まりである天地開闢(てんちかいびゃく)の時、高天原に出現した造化三神のうちの一柱であり、地上界の国神を助けてくれる農耕神としてもまつられています。カミムスビノカミは漢字で「神産巣日神」と書きますが、産巣日(むすび)の産巣(むす)には生み出すという意味があり、息子や娘という言葉もこの産巣が語源になっています。
また、産巣日は産霊とも書き、霊力を授かるという説もあります。生命エネルギーや神霊という意味がある霊(ひ)が身体(物質)を持って生まれるという考えがあり、人を単なる物質ではなく宇宙創造のエネルギーを誰もが併せ持つ霊体としています。まさに「自分自神」です。
他に、おむすびは漢字で書くと「御結び」です。三角形であるおむすびは、神様が宿るとされる山の形にかたどり、結び食することで「神様とつながる=良縁を結ぶ」といわれています。「結」という言葉は、むすぶ・つなげる・まとめる・創る・固まる・締めるという意味のほか、農業などで互いに助け合い協力し合う共同労働という意味もあります。